生まれも育ちも奈良県の、バリバリの関西人の私は、粉モンといえば「たこ焼き」か「お好み焼き」。これらは子どものころからずいぶんと食べてきました。母は子どもの頃、家の近くにたこ焼き屋さんがあって、毎日のようにおこづかいを持って一個とか二個とか買いに行っていたため、「たこ焼き娘」なとど家の人に呼ばれていたそうです。私が通う小学校の近くでも、小さな屋台のたこ焼き屋さんがあり、けっこう買い食いをしていた記憶があります。そんな粉モンの中に「もんじゃ焼き」というものがあるのを知ったのは、成人になってからでした。お好み焼きは、言わずと知れた関西の名物です。といた小麦粉に卵とキャベツをまぜ、焼いて食べるという、とてもシンプルな食べ物です。これに豚肉が加われば「ブタ玉」、イカが加われば「イカ玉」などと呼ばれます。焼きあがった分厚いお好み焼きに、どろりとしたソースをべったりと塗り、マヨネーズをささっとかけて、その上にかつおぶしや青海苔をかける。できあがったお好み焼きを、コテで切り分けて、はふはふ言いながら食べる瞬間はとても幸せです。そんな関西の「お好み焼き」に対して、東京の名物とも言うべき粉モンが「もんじゃ焼き」となるのでしょうか。今でこそ全国的に知られるようになってきましたが、私が子どものころは、見たこともないどころか、本当に名前すら一度も聞いたことがないほどでした。粉モンはお好み焼きかたこ焼き。もんじゃ焼きが入り込む余地のないくらい、関西では、お好み焼きとたこ焼きが幅を利かせていると思います。もんじゃ焼きを初めて食べたのは、成人してかなりたってからのこです。